大人と子供の虫歯の違い

1. 日本人が虫歯で歯を失ったり、治療されていたりすることを含めて、虫歯になっている割合は、先進国と呼ばれている国々のなかで、特に高い数字となっています。子供から大人まで、虫歯のない人は極めて少数です。そこで今回は、子供と大人でかかる虫歯の違いについてお話します。
 
2. 子供の虫歯は、歯科に関する知識や関心の高まりから、以前のようなひどい虫歯は減っています。しかし、食生活における砂糖の使用量は増える傾向にあり、虫歯が急激に減る様子もありません。
 
3. 噛む面の溝やシワから始まる虫歯が、子供の虫歯の特徴です。歯がはえそろってから数年経つと、歯と歯の接点の虫歯が増えてきます。このタイプの虫歯が、幼児の乳歯から30歳代の永久歯まで、広い年齢層で増えています。
 
4. 20歳代の後半から目立ってくるのが、歯と歯肉の境目にできる虫歯です。歯垢が残りやすい場所という条件に加えて、かみ合わせによる力の集中や歯ブラシの誤った使用方法により、歯肉との境目にくさび状のへこみができて虫歯になりやすくなるのです。
 
5. 壮年から老年に向かって多くなる虫歯は、歯肉が退いて露出した歯の根の表面にできる虫歯です。歯を一周するエリマキ状や、浅く広い面積の虫歯になるのが特徴です。
 
6. 子供から大人まで、各年齢層によって形の異なる虫歯にかかるようです。これら形の違いの他に、子供の虫歯は進行が早く、歯の質がぐずぐずに軟らかくなる割には、色がつきません。逆に大人の虫歯はゆっくりと年単位で進行し、茶褐色や黒い色がつく割には、歯の質があまり軟らかくならない、といった特徴があります。
 
7. どちらの虫歯も、原因は虫歯菌とそれを取り巻く環境にあります。歯ブラシやその他補助的清掃用具を使用して、細菌のかたまりである歯垢をきれいに取り除き、甘味食品を控えると同時に、歯質を強化するフッ素などを使用すると効果的です。また、定期的に虫歯のチェックをして早期発見し、対処することが大切です。
 


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