肺炎球菌ワクチン
1.
現在、わが国で実施されている予防接種には,子どもを中心にいろいろなものがあります。ポリオ、BCG、三種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風)、MR(麻疹、風疹)、インフルエンザ、日本脳炎、水痘、おたふくかぜ、などです。
2.
これ以外にも、肺炎球菌ワクチンがあります。 一般に、肺炎の原因にはマイコプラズマ、肺炎球菌、インフルエンザ菌などがありますが、高齢者がインフルエンザにかかると、肺炎球菌による肺炎になりやすいと言われています。 肺炎球菌ワクチンは、この肺炎球菌に対するワクチンです。ですから、肺炎球菌以外の肺炎には、効果がありません。つまり、すべての肺炎を予防できるわけではないのです。
3.
WHO(世界保健機関)では、六五歳以上の高齢者やハイリスクの人には、この肺炎球菌ワクチンを接種することを奨めており、多くの国で実施されています。しかし、わが国ではまだあまり普及していません。
4.
その理由は、費用がかかることや、ワクチンに対する理解が不十分だからかもしれません。 では、どのように受ければ良いのでしょうか。
5.
まず、時期は年間いつでも可能です。回数は1回です。5年間有効といわれていますが、5年経ったらすぐに効果が無くなるということではありません
6.
万が一を考えて、65歳以上の方は接種すると良いでしょう。また、慢性肺疾患(COPD等)、心臓病、腎臓病、肝臓病、糖尿病などの基礎疾患のある方は接種すべきです。
7.
肺炎球菌ワクチンに関するアメリカ疾病対策センター(CDC)の勧告(一部省略改変)
推奨程度
理由
対象
再接種
推奨度A
ワクチンの有効性が証明され、 相当な臨床的利益がある
65歳以上のすべての人
65歳未満では再接種は推奨されない
2〜64歳で、慢性心疾患、慢性肺疾患、 糖尿病、脾臓摘出、などのある人
患者が10歳を超えている場合は、前回接種から5年以上経過していれば、 1回接種する
患者が10歳以下の場合は、前回の接種から3年後に再接種を考慮する
推奨度B
ワクチンの有効性を裏付ける、ある程度の証拠がある
2〜64歳で、慢性肝臓疾患、アルコール中毒、などのある人
推奨されない
推奨度C
ワクチンの有効性は証明されていないが、理論的に有効とされる
2〜64歳で、免疫機能低下、HIV、白血病、リンパ腫、慢性腎不全、ネフローゼ、などのある人
初回接種から5年以上経過していれば、1回接種する
患者が10歳以下の場合には、前回接種から3年後に再接種を考慮する
禁忌:前回の接種でアレルギー反応が起きた人
© sakai-iin